- クエリファンアウトとは、AIが1つの質問を複数の小さな検索に分解して、同時に投げる仕組みです。Googleは「AI Modeは通常の検索1回にかかる時間で、12回分の検索をしている」と説明しています。
- 実際にChatGPTへ「何を検索したか」を聞いたところ、1つの質問が14個の検索に分解されていました。うち後半は社名での裏取りと公式サイトの料金ページの確認でした。
- 検索順位が高いページがそのままAIに使われるわけではありません。AI向けの情報取得は、通常の検索とは別の経路(Fast Search)で行われていることが、米司法省の裁判資料に記されています。
- 同じ資料には、AIが使う検索モデルは「よくある質問には強いが、細かい質問では性能が落ちることがある」とも書かれています。ここに中小企業の勝ち筋があります。
- 対策は、分解された問いの1つひとつに答えるページを持つこと。弊社は「サービス×エリア」「サービス×業種」で2,131ページを用意し、AI経由の問い合わせにつなげています。
- 御社の商品が、どんな質問文で分解されるのか。無料で一緒に洗い出します(エイチリンクでは毎月3社限定で無料相談を実施中)。
「AIに引用されること」と「AIにおすすめされること」の違いは、以下の記事で解説しています。

「うちのHPから毎月、お問合せが来ればいいのに…営業のメールばかり届く…」と悩む企業様へ
エイチリンク株式会社は、従業員10名以下のBtoB中小企業のWeb集客に特化したSEO・LLMO実行支援会社です。これまでに
- 営業代行会社:問い合わせ 1〜2件 → 月40件
- イベント会社:サイト経由売上 0 → 月500万円
など、中小企業のSEO集客改善を多数支援してきました。
また、弊社自身もBtoBの中小企業ですが、テレアポやフォーム営業は一切行わず、自社のSEO集客と紹介のみで事業を拡大しています。
最近ではSEOだけでなく、AI検索(ChatGPT・Geminiなど)に引用されやすくするLLMO対策も重要になっています。弊社自身も弊社のクライアントもLLMOの成功事例が急増中。
- そもそもうちはSEO対策をやるべき?
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※この記事は、SEO対策やLLMO対策によってホームページから集客したい中小企業または小規模事業者の経営者や担当者に向けて、エイチリンク株式会社代表の本郷 輝が記事品質を監修し、作成しております。また、当コラムは弊社独自のコンテンツ制作・編集ポリシーに沿って制作されています。
「検索順位は落ちているのに、なぜかAIには引用されている記事がある」
AI検索の結果を見ていると、こうした逆転がよく起きます。順位が1位のページが無視され、検索結果に出てこないページがAIの回答に使われる。その裏側にあるのが「クエリファンアウト」という仕組みです。
この記事では、クエリファンアウトとは何かを公開資料をもとに整理したうえで、中小企業が明日から何をすればいいかまで落とし込みます。
書いているのは、BtoBの小規模事業者様や中小企業様に特化したSEO・LLMO(AI検索対策)の支援会社、エイチリンク株式会社の代表・本郷です。
結論:AIは質問を分解している。だから「大作1本」より「問いごとのページ」が効く
クエリファンアウトとは、AIがユーザーの質問をサブトピックに分解し、複数の検索を同時に実行してから回答を組み立てる仕組みのことです。「fan-out(扇状に広げる)」という名前のとおり、1つの入口から複数の検索が枝分かれします。
この仕組みを前提にすると、コンテンツの作り方が変わります。AIが拾うのは「記事1本」ではなく「分解された問いに答えている一節」だからです。1本の長い記事にすべてを詰め込むより、問いごとにページを分けて、それぞれで答え切るほうが有利になります。
クエリファンアウトとは?Googleが公式に説明している仕組み
クエリファンアウトは、Googleが公式ブログで説明している技術です。AI Mode(AIモード)の紹介記事には、次のように書かれています。
- 質問をサブトピックに分解し、ユーザーに代わって複数の検索を同時に実行する
- それぞれの結果を読み、1つのまとまった回答にして返す
- AI Modeは、通常の検索1回にかかる時間で12回分の検索を行っている
- より深い調査モードでは、数百回の検索を実行して回答をつくる
参考:Google 公式ブログ「Expanding AI Overviews and introducing AI Mode」(※2026年9月時点の情報です。)
1つの質問は、どう分解されるのか
たとえば「東京の製造業です。SEO対策を外注したいのですが、費用の相場と、どこに頼むべきか教えてください」という質問を考えてみます。人間が読めば1つの相談ですが、AIはこれを次のような小さな問いに分けて検索します。


| 分解の軸 | 実際に投げられる検索の例 |
|---|---|
| 費用 | SEO対策 費用 相場/SEOコンサル 月額 |
| 依頼先 | SEO会社 おすすめ/SEO 外注 選び方 |
| 業種 | 製造業 SEO対策/BtoB 製造業 Web集客 |
| エリア | 東京 SEO会社/東京 SEO対策 依頼 |
| 判断材料 | SEO 外注 失敗/SEO会社 契約期間 |
ここで大事なのは、元の質問文には「SEO対策 費用 相場」という言葉が一度も出てきていないことです。AIが勝手に補って検索しています。つまり御社のページは、ユーザーが打った言葉ではなく、AIが内部で作った言葉に対して評価されます。
なぜ検索順位が低いページが、AIに引用されるのか
「順位が下がった記事がAI Overviewsに出ている」という現象には、仕組み上の理由があります。ここは推測を避けて、公開されている一次資料から確認できることだけを書きます。
理由1.AI向けの取得は、通常の検索とは別の経路で行われている
米国の司法省が公開している、Google検索の独占禁止法訴訟の裁判資料に次の記述があります。原告側が提出した「Proposed Findings of Fact(提案事実認定)」の第85項です。
「The AI Overview feature retrieves from Google’s Search Index by using the Fast Search system to provide lower latency results so that they can be fed into the generator」
→ AI Overviews は、Fast Search というシステムでGoogleの検索インデックスから情報を取得している、という意味です。生成モデルに素早く渡すため、低遅延であることが理由とされています。
第163項には、Geminiアプリも同じFast Searchに接地していると書かれています。
私たちが普段見ている検索結果と、AIが回答づくりに使う候補は、同じ仕組みから出ているとは限らない。これが、順位と引用が食い違う理由の1つです。
理由2.AIが使う検索モデルは「細かい質問」が苦手
同じ裁判資料には、Googleの検索シグナルを作る深層学習モデル(RankEmbed)について、こうも書かれています。第637項の引用部分です。
「RankEmbed is “high quality on common queries but can perform poorly on tail queries.”」
=よくある検索には高い精度を出すが、テールクエリ(検索数の少ない細かい質問)では性能が落ちることがある、という記述です。
ここが中小企業にとっての勝ち筋です。クエリファンアウトで生まれる問いは「東京 製造業 SEO 費用」のような掛け合わせ、つまりテール側に寄ります。大手が押さえている「SEO対策とは」のようなビッグワードではなく、細かい掛け合わせの問いにドンピシャで答えているページが拾われやすいということです。
理由3.順位とAIでの扱われ方は、実測しても一致しない
弊社が支援先のAI検索での扱いを378件計測したときも、自社サイトが一度も引用されていないのにAI回答のシェアが1位という会社がありました。順位や引用数と、AIの回答での扱われ方は別の指標です。


「順位は悪くないのにAIに出てこない」「なぜか古い記事だけ引用される」という状態は、原因を特定できます。弊社の無料相談では、御社の業種で実際に使われる質問文を想定して計測した結果をお持ちします。
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【ChatGPT実演】1つの質問の裏で、AIは何回検索しているのか
仕組みの話だけでは実感しにくいので、実際にChatGPTへ質問し、「この質問に答えるために実際にWeb検索した検索キーワードをすべて列挙してください」と聞いてみました。返ってきたのがこちらです。
- 実施日:2026年9月19日
- 使用したAI:ChatGPT(一時チャット。過去の会話の記憶とカスタム指示をオフにした状態)
- 質問:東京の製造業です。SEO対策を外注したいのですが、費用の相場と、どこに頼むべきか教えてください。(+実際に検索したキーワードの列挙を依頼)


1つの質問が、14個の検索に分解されていました。しかもその中身には、はっきりした3段階がありました。
段階1.条件を掛け合わせて候補を探す
最初に投げられたのは「製造業 SEO 対策 会社 BtoB 東京」でした。質問文に含まれていた「業種」と「エリア」が、そのまま検索語として掛け合わされています。続く「BtoB SEO コンサル 費用 相場 月額」「SEO コンサルティング 費用 相場 2026」で、費用の相場を別に調べています。
段階2.挙がった会社を、社名で個別に裏取りする
候補が絞られたあと、AIは社名を入れた検索に切り替えました。「製造業 SEO ◯◯(社名)実績」という形で、候補ごとに1回ずつ検索しています。弊社についても「製造業 SEO エイチリンク株式会社 実績」という検索が投げられていました。
つまり「候補に挙がること」と「裏取りに耐えること」は別の勝負です。名前が挙がっても、社名で検索したときに実績が出てこなければ、そこで落ちます。
段階3.公式サイトの料金ページを直接見に行く
最後に投げられたのは site: 検索でした。候補企業のドメインを指定して「SEO 料金」を探しに行っています。公式サイトに料金が書かれているかを、名指しで確認しているということです。
料金を公開していない会社は、ここで脱落します。AIは比較表に「費用」の列を作りますが、公式サイトに金額がなければ、その欄を埋められません。



「AIに聞かれたときに何を検索されるか」は、こうやって本人に聞けば分かります。御社の業種でぜひ一度やってみてください。
クエリファンアウトを前提にすると、ページの作り方が変わる
ここからが本題です。質問が分解されるのなら、分解された先の1つひとつに、答えを置いておけばいいということになります。
分解されるのは「エリア」と「業種」が中心になる
BtoBの相談をAIに投げると、ほぼ必ず「どこの会社か(エリア)」「何をしている会社か(業種)」が条件として拾われます。冒頭の質問でも、AIは「東京」と「製造業」を条件として扱いました。
この2つは、掛け合わせると膨大な数になります。47都道府県 × 業種の数だけ問いが存在し、その1つひとつがテールクエリです。そして先ほど見たとおり、AIの検索モデルはテールクエリが苦手です。答えているページが少ないぶん、用意しておけば拾われやすくなります。


弊社が2,131ページを持っている理由
エイチリンクの自社サイトは、コラム記事のほかに2,131ページを公開しています。内訳は次のとおりです。
| ページの種類 | 数 | 受け止めている問い |
|---|---|---|
| エリア別ページ | 約1,920ページ | 「東京のSEO会社は?」「福岡でSEOを頼むなら?」 |
| 業種別ページ(SEO・AIO) | 178ページ | 「製造業のSEO対策は?」「士業のAI検索対策は?」 |
| サービスページ・事例 | — | 「費用は?」「実績は?」「契約期間は?」 |
狙って作ったページ群です。1本の大きな記事に「全国対応・全業種対応」と書くのではなく、分解された問いの数だけページを分けています。
- 営業代行・BPO会社:「サービス名×エリア名」で全国47都道府県・1,920ページを最適化。新規サイトから問い合わせ0→月40件(公開から13か月)、月商200万円を創出。
- 株式会社BIRDY様(YouTube運用代行):関東圏に約300ページのエリア対策を実施。AI経由の流入は全体の1.5%ながら、有効リードの19%がAI経由。ChatGPT経由の問い合わせから累計579万円を受注。
弊社の業種別・エリア別の対策は、以下のページで実物を確認いただけます。


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今日からできるクエリファンアウト対策5つ
ページを大量に作れない会社でも、今日から着手できることがあります。優先順位の高い順に5つ挙げます。
対策1.お客様の問いを20〜30個、文章のまま書き出す
最初にやるのは、検索キーワードではなく相談文のかたちで問いを集めることです。「〇〇 費用」ではなく「〇〇を頼むといくらかかりますか?」と書きます。
材料はすでに社内にあります。問い合わせフォームに届いた文面、商談で必ず聞かれる質問、サイト内検索のログ、Search Consoleのクエリ。これらを並べると、AIが分解する問いとほぼ同じものが出てきます。
対策2.1ページで1つの問いに答え切る
1本の記事に10個の問いを詰め込むより、1ページで1つの問いに答えるほうが拾われやすくなります。AIが探しているのは「その問いの答えが書いてある場所」であって、網羅的な記事ではないからです。
すでに大きな記事がある場合は、見出しごとに独立した意味を持たせるだけでも効果があります。
対策3.一節だけ切り出されても、意味が通るように書く
AIはページ全体ではなく、回答に使えそうな一節(パッセージ)だけを抜き出します。そのため「前の段落を読んでいる前提」の書き方は不利になります。
- このプランなら、上記の作業がすべて含まれます。
→この一文だけ抜き出されても、何のプランでいくらなのか分かりません。AIは回答に使えないため、採用されません。
- エイチリンクのSEO対策代行は月額22万円(税別)で、記事制作・内部改善・サイト修正まで含みます。契約期間の縛りはありません。
→社名・サービス名・金額・含まれる範囲・条件が1つの文にそろっています。ここだけ切り出されても、回答として成立します。
対策4.数字・条件・固有名詞を同じ段落に置く
対策3の応用です。「月額22万円」という数字だけがあっても、何のサービスか分からなければ使われません。主語(自社名・サービス名)と、結論(数字・可否)と、条件(税別・期間・対象)を、必ず同じまとまりに置きます。
表を使うのも有効です。1行の中に項目と値がそろうため、AIが抜き出しやすくなります。
対策5.エリア × 業種で掛け合わせる
ここまでできたら、掛け合わせに進みます。商圏が全国なら都道府県、地域密着なら市区町村。ターゲットが複数業種にまたがるなら業種別。御社の商売で実際に問い合わせが来る組み合わせから作ります。



いきなり1,000ページは作らなくて大丈夫です。売上の大きい業種、受注実績のあるエリアから10ページ。そこで反応を見てから広げます。
どの掛け合わせから作るべきかは、御社の受注データを見れば決まります。無料相談では、実際の問い合わせ内容から優先順位を組み立ててお渡しします。成果が見込めない場合は、その場で正直にお伝えします。
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やってはいけない|地名を差し替えただけのページを量産すること
ここまで読んで「地名を入れ替えたページを大量に作ればいい」と考えたなら、それは逆効果になります。中身が同じページを増やしても、AIにとっては同じ1つの答えでしかありません。検索エンジンからの評価も下がります。
Googleはこうしたページを「誘導ページ(ドアウェイページ)」と呼び、スパムに関するポリシーで明確に禁止しています。地域名や都市名だけを差し替えた似たページをいくつも用意し、結局は同じ内容へ誘導する作りが、その代表例として挙げられています。
参考:Google 検索セントラル「スパムに関するポリシー|誘導ページの不正使用」
弊社がエリアページを作るときは、そのページにしかない情報を必ず入れます。たとえば自社サイトのエリアページには、総務省・経済産業省の「経済センサス」をもとにしたその地域の事業所数・従業者数を掲載しています。地域ごとに数字も文章も変わるため、ページごとに答えが違います。
- そのエリア・業種特有の事情が1つ以上書かれているか
- 数字や事例が、そのページ固有のものになっているか
- 読んだ人が「自分向けだ」と感じる記述があるか
この3つを満たせないなら、そのページは作らないほうがいいというのが弊社の判断基準です。
【Q&A】クエリファンアウトに関するよくある質問
- クエリファンアウトとは何ですか?
-
AIがユーザーの1つの質問をサブトピックに分解し、複数の検索を同時に実行してから回答を組み立てる仕組みです。Googleは公式ブログで、AI Modeが通常の検索1回にかかる時間で12回分の検索を行っていると説明しています。
- クエリファンアウトはGoogleだけの仕組みですか?
-
名称はGoogleのものですが、質問を分解して複数回検索する動きはChatGPTやPerplexityでも起きています。ChatGPTでは思考プロセスを開くと、裏で複数のサイトを検索したことが確認できます。
- 検索順位が上がればAIにも引用されますか?
-
必ずしも一致しません。米司法省の裁判資料には、AI Overviewsが通常の検索とは別のFast Searchというシステムで情報を取得していると記されています。実際、順位を落とした記事がAIに引用される例も観測されています。
- ページは何ページ作ればいいですか?
-
数より、1ページで1つの問いに答え切れているかが重要です。まずは受注実績のある業種・エリアで10ページ程度から始め、AI経由の問い合わせが動くかを見てから広げることをおすすめします。
- 効果が出ているかは、どう測ればいいですか?
-
Googleアナリティクスで参照元に chatgpt.com や perplexity.ai を含むセッションを見るのが最も簡単です。あわせて、決めた質問文を複数回・複数のAIに投げ、自社名が挙がった割合(検出率)を月ごとに記録します。
まとめ:AIが分解した問いの数だけ、答える場所を用意する
クエリファンアウトは、1つの質問が複数の検索に分かれる仕組みです。大事なのは、分かれた先の問いに答えているページが御社にあるかどうか。それだけです。
今日できることを1つ挙げるなら、御社のお客様が使いそうな相談文を5つ書き出して、そのままChatGPTに投げてみてください。返ってきた回答の見出しと表が、AIが分解した問いのリストです。その中に、御社が答えられていない問いが必ず見つかります。
エイチリンクは、BtoBの小規模事業者様や中小企業様に特化したSEO・LLMO(AI検索対策)の支援会社です。エリア展開・業種展開の設計から記事制作、内部改善まで一気通貫で対応します。AIO対策(LLMO対策)の対策代行は月額22万円〜(税別)、長期の契約縛りはありません。


エイチリンクでは、月3社限定で無料相談を受け付けています。御社の商品がAIにどう分解されるのかを一緒に洗い出し、どのページから作るべきかをお伝えします。枠が埋まり次第受付終了となりますので、気になる方はお早めにお問い合わせください。
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