本郷 輝この記事は、ちょっと上級者向けです。エリアページをすでに作っている方や、これから本気で作る方を想定して、Googleの内部文書まで踏み込んで書いています。結論だけ知りたい方は、「結論」の章と「7つの要素」の章だけ読んでいただければ十分です。
- エリアページは、地名を消しても意味が通る「そのエリアだけの情報」がどれだけあるかで評価が分かれます。
- 2024年に流出したGoogleの内部文書には、文章の少ないページの独自性を0〜512で表す「OriginalContentScore」という属性があります。共通パーツを除くと数行しか残らないエリアページは、この対象になりやすいページです。
- 同じ文書には、サイト内の品質のばらつき(siteQualityStddev)や、テーマの集中度(siteFocusScore)を表す属性もあります。エリアページだけ手を抜く量産は、サイト全体の評価を下げかねません。
- 地名だけを差し替えたページは、流出文書を持ち出すまでもなく、Googleが公式に説明している「似たページのクラスタ化」と「誘導ページ」の扱いで不利になります。症状は「クロール済み – インデックス未登録」として表れます。
- 独自コンテンツの材料は7つです。実績データ、現地の事例、地域特有の事情、エリア別の料金・条件、お客様の声、担当者のコメント、エリア別FAQです。
- 弊社の支援先では「サービス名×エリア名」で全国47都道府県・1,920ページを最適化し、問い合わせが月0件から42件になりました。御社のエリアページがいまどう評価されているか、無料で診断します(エイチリンクでは毎月3社限定で無料相談を実施中)。
AIが1つの質問を複数の検索に分解する仕組みと、問いごとにページを分ける理由は、以下の記事で解説しています。


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※この記事は、SEO対策やLLMO対策によってホームページから集客したい中小企業または小規模事業者の経営者や担当者に向けて、エイチリンク株式会社代表の本郷 輝が記事品質を監修し、作成しております。また、当コラムは弊社独自のコンテンツ制作・編集ポリシーに沿って制作されています。
「エリアページを100ページ作ったのに、ほとんどインデックスされない」
Search Consoleを開くと「クロール済み – インデックス未登録」がずらりと並んでいる。エリアページを量産した会社で、よく見る光景です。原因の多くは、ページの数ではなく中身にあります。地名を差し替えただけのページは、Googleから見ると「同じページが100枚ある」のと変わらないからです。
この記事では、2024年に流出したGoogleの内部文書に出てくる「OriginalContentScore」などの属性と、Googleが公式に説明している仕組みの両方を手がかりに、評価されるエリアページの独自コンテンツの作り方を、実際のワイヤー例つきで解説します。
書いているのは、BtoBの小規模事業者様や中小企業様に特化したSEO・LLMO(AI検索対策)の支援会社、エイチリンク株式会社の代表・本郷です。弊社自身も「サービス×エリア」「サービス×業種」で2,000ページ以上を運用しており、その実測もあわせて書きます。
結論:エリアページは「地名を消しても残る情報」で評価が決まる
エリアページの良し悪しは、「地名差し替えテスト」で判定できます。ページから地名をすべて消し、別の地名を入れても文章が成り立つなら、そのページに独自の情報はありません。
反対に、地名を入れ替えると意味が通らなくなる文が、ページの価値です。たとえば「茅ヶ崎市の海沿いの住宅は、塩害で塗膜の劣化が内陸より早く進みます」という文は、地名を「八王子市」に変えると成り立ちません。この「入れ替えられない文」の量と質が、エリアページの評価を分けます。
このテストは、Googleの仕組みを人の目で代用したものです。流出文書には、各ページの内容がサイトの中心からどれだけ離れているかをベクトル(embedding)で測る属性があります(後述のsiteRadius)。機械が「このページは他のページとほぼ同じ」と判定するものを、人が先に見つけるためのテストだと考えてください。





エリアページは「量で勝つ施策」と誤解されがちですが、実際は「1ページずつの中身で勝つ施策」です。量が武器になるのは、1ページずつに中身があるときだけです。
OriginalContentScoreとは?文章の少ないページの独自性を測るGoogleの属性
OriginalContentScore(オリジナルコンテンツスコア)とは、2024年に流出したGoogleの内部API文書に出てくる、文章の少ないページの独自性を表す属性です。ページ単位のデータをまとめた「PerDocData」という構造の中に、次のように書かれています。
- コンテンツの少ないページだけが、この値を持つ
- 実際のスコアは0〜512の範囲
- 保存するときは7ビット(0〜127)に圧縮している
(出典:流出文書「PerDocData」の原文(HexDocs))
OriginalContentScoreの定義と、Googleが転載・スクレイピングの問題にどう向き合ってきたかの経緯は、株式会社検索順位の海賊の記事に一次情報つきで整理されています。この記事を書くきっかけにもなった参考記事です。


contentEffortとの違い:長い記事は「労力」、短いページは「独自性」
同じ文書には、記事ページにどれだけの手間がかけられたかを推定する「contentEffort」という属性もあります。2つは、見ているページの種類が違います。
| 属性 | 対象のページ | 見ているもの | エリアページへの示唆 |
|---|---|---|---|
| contentEffort | 長い記事 | どれだけ手間をかけて作られたか | 地域別の解説記事・コラムに効く |
| OriginalContentScore | 文章の少ないページ(商品・カテゴリ・店舗など) | 定型文や使い回しではないか | エリアページ本体に効く |
「うちのエリアページは長いから関係ない」は、どちらに転んでも不利
ここで、鋭い方ほど「うちのエリアページは5,000字あるから、文章の少ないページではない」と考えます。結論から言うと、どちらに転んでも、地名を差し替えただけのページは不利です。
Googleは古くから、ナビゲーション・フッター・共通の定型部分(ボイラープレート)をメインコンテンツと区別して扱っています。品質評価ガイドラインでも、ページを「メインコンテンツ」「補助コンテンツ」「広告」に分けて評価するよう求めています。そのため、次の2通りが考えられます。
- 共通パーツを除いて独自性を見ている場合:1ページ5,000字あっても、地域ごとに違うのが200字なら、独自性の評価で見られる中身は200字です。OriginalContentScoreの対象になります。
- 共通パーツも含めて見ている場合:ページ同士が「ほぼ同じ内容」と判定され、次の章で説明する重複のクラスタ化の対象になります。
共通パーツが独自性の計算からどう扱われるかは、文書には書かれていません。ここは推定です。ただ、推定がどちらに転んでも、取るべき対策は同じです。地域ごとに違う部分を、量と質の両方で増やすことです。
流出文書の扱いについて
Googleは2024年5月、流出した文書が本物であることを認めました。ただし、各属性が今の検索順位にどのくらいの重みで使われているかは公表していません。この記事では「文書に書かれている事実」と「そこからの推定」を分けて書きます。
「クロール済み – インデックス未登録」が起きる仕組み:似たページはまとめられる
エリアページを量産した会社が最初にぶつかるのが、Search Consoleの「クロール済み – インデックス未登録」です。これは流出文書の話ではなく、Googleが公式に説明している仕組みで説明がつきます。
Googleは重複コンテンツの扱いについて、次のように説明しています。
同一のように見えるか、メイン コンテンツが非常に似通っている複数のページを Google が見つけた場合、それらをまとめてクラスタ化します。Google は次に、インデックス登録プロセスで収集された要因(またはシグナル)に基づいて、検索ユーザーにとって最も完成度が高く有用であると客観的に判断されるページを選択し、そのページを正規としてマークします。
ここで重要なのは「メインコンテンツが非常に似通っている」という条件です。地名だけが違う100ページは、Googleから見れば1つのクラスタです。クラスタからは代表の1ページだけが選ばれ、残りはインデックスに載りません。これが「クロール済み – インデックス未登録」や「重複しています」として表示されます。
さらにGoogleは、サイト運営者向けの自己評価として「いずれかが検索結果の上位に表示されることを期待して、さまざまなトピックで多くのコンテンツを制作していますか」「価値を付加することなく、主に他の人の意見を要約していますか」といった問いを公開しています(出典:Google検索セントラル「有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成」)。地名を差し替えただけの量産は、この問いに正面からぶつかります。





弊社のサイトでも、2026年9月時点で登録済み1,229ページに対して「クロール済み – インデックス未登録」が986ページあります。エリアページを2,000ページ近く運用している会社の実態です。これを隠さずに、少しずつ高めていく施策を続けているところで、その中身がこの記事です。
弊社サイトの実測:インデックス未登録986ページのほぼすべてがエリアページ
弊社のSearch Consoleの推移を公開します。「クロール済み – インデックス未登録」は2026年7月10日の1,501ページから9月21日の986ページまで減り、登録済みは867ページから1,229ページまで増えました。986ページの内訳は、SEO向けのエリアページが801、AI検索向けのエリアページが133、残りが業種ページなどです。つまり、インデックスされていないページのほぼすべてがエリアページです。


一方で、狙っているエリアの検索語では、エリアページが上位に出ています。「seo対策 東京」では、東京都のエリアページが検索結果の3位に入り、AIによる概要にも引用されています(2026年10月時点)。インデックス数は追わず、検索されているエリアで上位に出ているか、そこから問い合わせが来ているかを見る。これが弊社の運用の基準です。


エリアページの評価に関わる5つのシグナル
重複のクラスタ化に加えて、流出文書とGoogleの公式情報には、エリアページに関わる指標がほかにもあります。何が「文書に書かれている事実」で、何が「推定」かを分けて整理します。
| シグナル | 出典 | 確認できること | エリアページへの推定 |
|---|---|---|---|
| 1. OriginalContentScore | 流出文書 | 文章の少ないページだけが持つ、0〜512の独自性スコア | 地名の差し替えだけだと低くなる |
| 2. siteQualityStddev | 流出文書 | サイト内のページ品質評価(PQ)のばらつきの推定値 | 量産ページだけ品質が低いと、ばらつきが大きくなる |
| 3. siteFocusScore/siteRadius | 流出文書 | サイトが1つのトピックにどれだけ集中しているか/各ページの内容がサイトの中心からどれだけ離れているか | 名所や人口の紹介で埋めると、サービスから話がそれる |
| 4. 誘導ページ(ドアウェイ) | Google公式のスパムポリシー | 地域・都市を狙った複数のページで1つのページに誘導する行為は違反 | 中身のない地域ページは違反に近づく |
| 5. NavBoost | 米司法省の裁判でのGoogle社員の証言 | 検索結果のクリックとその後の行動を順位づけに使う | すぐ検索結果に戻られるページは上がりにくい |


シグナル1.OriginalContentScore:地名以外に中身があるか
前の章で説明したとおりです。地名差し替えテストに通らないページは、このスコアが低いと考えてください。
シグナル2.siteQualityStddev:一部だけ手を抜くとサイト全体に響く
流出文書には、サイトのPQ(Page Quality=品質評価ガイドラインで使われるページ品質)評価のばらつき、つまり「ページ単位の品質評価が、サイト内でどれだけ散らばっているか」の推定値があります(出典:流出文書「QualityNsrNsrData」の原文)。Googleはサイトの平均点だけでなく、ばらつきも見ているということです。
コラムは丁寧に書いているのに、エリアページだけはAIで一括生成して見直していない。この状態は、自分でばらつきを大きくしているのと同じです。エリアページを何百ページも作るなら、全ページが同じ水準を保てる作り方にする必要があります。
シグナル3.siteFocusScore:地域の紹介で埋めると、サービスから話がそれる
siteFocusScoreは「サイトがどれだけ1つのトピックに集中しているか」、siteRadiusは「各ページの内容(page embedding)が、サイト全体の中心(site embedding)からどれだけ離れているか」を表す属性です(出典:流出文書「QualityAuthorityTopicEmbeddingsVersionedItem」の原文)。
エリアページでよくあるのが、地域ごとの違いを出そうとして、名所・歴史・人口の話を書くことです。地名差し替えテストには通りますが、サービスとは関係のない話なので、ページの中身がサイトの中心テーマから離れていきます。独自性は、必ず「サービス×その地域」の掛け算で出します。



「〇〇市は歴史ある城下町で〜」から始まる士業の地域ページを、よく見かけます。依頼する人が知りたいのは、その市で相続の手続きをするとき、どこの家庭裁判所に行くのか、のほうです。
シグナル4.誘導ページ(ドアウェイ):Googleが明文化している地域ページの違反
Googleのスパムポリシーは「誘導ページ」を、特定の似た検索語で上位に出すために作られたページと定義し、例として「特定の地域や都市を狙った複数のドメインやページで、ユーザーを1つのページに誘導すること」や「明確に定義された閲覧可能な階層ではなく、検索結果に近い、実質的に似たページを作ること」を挙げています(要約。出典:Google検索セントラル「Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー」)。
地名だけを変えたページを並べ、どのページからも同じ問い合わせフォームに流すだけの構成は、この定義に近づきます。逆に、そのページ自体で地域の利用者の疑問に答えきっていて、都道府県→市区町村とたどれる階層の中に置かれていれば、エリアページは違反ではありません。分かれ目は「ページ数」ではなく、「そのページで用が足りるか」と「サイトの階層としてたどれるか」の2つです。
シグナル5.NavBoost:クリックした人が「すぐ戻る」ページは上がりにくい
NavBoostは、検索結果でのクリックと、その後のユーザーの行動を順位づけに使う仕組みです。2023年の米司法省の裁判で、Googleの検索担当副社長が証言しました。流出文書にも、クリックの質に関する属性(長く滞在したクリックの数など)が複数あります。
エリアページは、地名で検索した人が「この会社は本当にうちの地域に来てくれるのか」を確かめに来るページです。その答えがすぐ見つからなければ、検索結果に戻られます。ファーストビューで対応可否と実績を見せることは、問い合わせだけでなく、順位にも関わる可能性があります。
エリアページを作ったのに順位が上がらない、インデックスされないという場合は、5つのシグナルのどこで止まっているかを確かめるのが近道です。無料相談では、御社のエリアページを実際に地名差し替えテストにかけ、足りない要素をお伝えします。
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地名差し替えに負けない独自コンテンツの7つの要素
ここからは、エリアページに入れる独自コンテンツの材料です。上から順に、他社がまねしにくく、問い合わせにもつながりやすい要素です。全部をそろえる必要はありません。弊社では、1ページに3つ以上を目安にしています。
要素1.そのエリアの実績データ:件数・期間・到着時間
例:「茅ヶ崎市での施工実績 年間〇件」「市内なら現地調査は最短翌日」。
数字は、他社がコピーしても意味をなさないため、最も強い独自情報です。BtoBでも「〇〇区の企業様との取引 〇社」「〇〇県内の支援実績 〇件」のように書けます。
要素2.現地の事例と写真:ビフォー→やったこと→アフター
社名は伏せてかまいません。「市内の築25年・木造2階建て」のように、地域と条件がわかる書き方にします。写真は、地域の街並みが映り込むだけで独自性が上がります。他社のサイトに同じ写真は存在しないからです。
要素3.地域特有の事情:「サービス×その地域」の掛け算
例:外壁塗装なら海沿いの塩害や積雪、相続なら管轄の家庭裁判所や法務局、BtoBなら地域の産業の特徴(工業地帯か、オフィス街か)。
シグナル3のとおり、サービスと関係のない地域紹介は入れません。
要素4.エリア別の料金・条件・対応範囲の境目
出張費の有無、訪問できる範囲、対応できない地区。「〇〇町より北は要相談」のように境目まで書くと、検索した人の疑問に一度で答えられます。
AIに「〇〇市に対応している会社は?」と聞かれたときも、この情報がそのまま回答の材料になります。
オンラインで完結するサービスでも、この要素は作れます。弊社のエリアページでは「基本はオンラインで完結、そのエリアでのリアル面談も可能。その場合の交通費の目安(往復〇〇円)と、関東圏外は出張対応費2万円」を、エリアごとに金額を変えて明記しています。同じ会社でも、エリアが変われば条件と金額が変わる。それ自体が、地名を差し替えられない情報です。
要素5.そのエリアのお客様の声
アンケートの原文に近い言葉が理想です。地域名とセットのお客様の声は、同じ文が他のページに存在しません。
要素6.担当者のコメント:その地域でよく受ける相談
「この地域では〇〇の相談が多い」「〇〇の時期は予約が混み合う」。現場の人しか書けない情報です。担当者の顔写真と名前を添えると、E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)の補強にもなります。
要素7.エリア別FAQ:実際の問い合わせから拾った質問
「〇〇市の助成金は使えますか」「〇〇駅から近い事務所はありますか」。問い合わせフォームや電話で実際に聞かれた質問を、そのまま質問文にします。FAQを構造化データ(検索エンジン向けの目印)にすると、AI検索の回答にも使われやすくなります。
業種別の具体例:外壁塗装・士業・BtoB支援ではこう書く
7つの要素を、業種の違う3社に当てはめた例です。どの業種でも「そのエリアの数字・事情・人」が材料になることがわかると思います。社名・個人名は伏せてかまいませんが、地域と条件は具体的に書きます。
| 要素 | 外壁塗装(茅ヶ崎市) | 士業・相続手続き(堺市) | BtoB支援・SEO(大田区) |
|---|---|---|---|
| 1. 実績データ | 茅ヶ崎市内の施工 年間48件・累計320件/市内なら現地調査は最短翌日/海から1km以内の施工 120件 | 堺市の相続手続き 年間60件/堺家庭裁判所・大阪法務局堺支局への申請実績/平均完了期間 2.8か月 | 大田区の製造業との取引 12社/区内の支援先の問い合わせ 平均月18件/「金属加工 大田区」など区名KWで上位10件 |
| 2. 事例と写真 | 築25年・木造2階建て・海から500m。北面の塗膜が塩害で剥離→フッ素塗料で塗り替え。施工前後の写真6枚(海沿いの街並みが写る) | 相続人3名のうち2名が市外在住・不動産2件。郵送とオンラインで3か月で完了(依頼者の属性・条件だけ書き、氏名は伏せる) | 大田区の金属加工会社。問い合わせ月0件→12か月で月6件。やったこと=「加工名×大田区」ページ30本と事例ページの整備。数字の推移グラフ |
| 3. 地域特有の事情 | 海風と塩害で塗膜の劣化が内陸より早い/砂の付着・台風時の飛来物/茅ヶ崎市の住宅リフォーム助成(上限と期限) | 管轄=堺家庭裁判所・大阪法務局堺支局/固定資産評価証明は堺市役所の窓口で取る/申告期限前の混み具合 | 大田区は事業所の約3割が製造業で、町工場の下請け取引が中心/指名検索が少なく、加工名で探される/産業プラザPiOの展示会が商談の起点 |
| 4. 料金・条件・対応範囲の境目 | 市内は出張費0円/隣接の寒川町・藤沢市は要相談/足場を組む駐車スペースの条件 | 堺市内は出張相談無料/大阪市内は交通費実費/市外の相続人とはオンラインで面談可 | 対応は東京都全域、訪問は23区内・それ以外はオンライン/初回訪問のみ交通費/月1回の定例は対面かオンラインか |
| 5. お客様の声 | 「海沿いで塗り替えの周期が短いのが悩みだったが、塩害に合う塗料を提案してもらえた」(茅ヶ崎市・戸建て) | 「市外に住んでいて堺に通えなかったが、郵送とZoomで全部終わった」(堺市・相続人) | 「同業がひしめく大田区で、加工名で検索されるようになった」(大田区・金属加工) |
| 6. 担当者のコメント | 市内担当の職長「茅ヶ崎は潮風で北面から傷みます。春先に依頼が集中するので、秋の点検をおすすめしています」 | 担当行政書士「堺市は不動産の相続で評価証明の取り直しが多い案件です。最初の面談で必要書類を全部出します」 | 担当コンサルタント「大田区の町工場は社名で検索されません。加工名×区名で見つかる形にするのが最初の仕事です」 |
| 7. エリア別FAQ | 茅ヶ崎市の外壁塗装に助成金はありますか?/海沿いだと塗り替えの周期は何年ですか? | 堺市の相続で戸籍はどこで取りますか?/相続人が市外にいても手続きできますか? | 大田区の製造業でもSEOは効きますか?/訪問は必要ですか?/取引先が決まっている下請けでも集客は必要ですか? |
共通しているのは、どの行も、地名を別の地名に変えると嘘になることです。茅ヶ崎市の塩害は八王子市では起きませんし、堺家庭裁判所は堺市の相続でしか出てきません。これが地名差し替えテストに通るページの中身です。
公的統計の使い方
経済センサスなどの公的統計は、独自性の「下支え」に使えます。弊社のエリアページでも、総務省・経済産業省の経済センサスから地域ごとの事業所数を集計して載せています。ただし統計は、誰でも同じ数字を載せられます。数字をただ載せるのではなく、「その数字から、このエリアの読者にとって何が言えるか」という示唆まで必ずセットで書いてください。たとえば「事業所の密度が県平均の1.6倍=同業の競合が多く、サービス名+地名の検索で比較される前提で作る」のように、数字→読み解き→打ち手までつなげて初めて、そのエリアでしか書けない文になります。統計だけで独自性は担保できないため、要素1〜7と組み合わせて使います。



7つのうち、いちばん効くのは実績・事例・写真の3つです。他社がまねできないうえに、問い合わせの決め手にもなります。まずはここから集めてください。
エリアページから実際に問い合わせが生まれた事例は、以下の成功事例でご覧いただけます。


【ワイヤー例】独自性を担保したエリアページの構成
ここからは、外壁塗装会社の「茅ヶ崎市 外壁塗装」ページを例に、ワイヤー(ページの設計図)を見ていきます。業種が違っても、構成の考え方は同じです。
NG例:地名だけを差し替えたテンプレートのワイヤー
- ファーストビュー:「茅ヶ崎市の外壁塗装ならお任せ」← 地名だけ差し替え
- 茅ヶ崎市について:人口・名所・歴史 ← サービスと無関係
- サービス内容:全ページ共通
- 選ばれる理由:全ページ共通
- 料金:全ページ共通
- 施工の流れ:全ページ共通
- 会社概要:全ページ共通
- CTA:「お問合せはこちら」← 全ページ同じ
→地域ごとに違うのは1と2だけ。しかも2はサービスと関係がありません。独自の部分は本文の1〜2割にとどまり、メインコンテンツが「非常に似通っている」状態です。
OK例:独自ブロックを前半から散らしたワイヤー
| # | セクション | 中身の例 | 区分 | 狙い |
|---|---|---|---|---|
| 0 | パンくず | ホーム>外壁塗装>神奈川県>茅ヶ崎市 | 共通(構造) | たどれる階層に置く(シグナル4) |
| 1 | ファーストビュー | 「茅ヶ崎市の外壁塗装|海沿いの塩害に強い塗装を、市内〇件の実績で」+市内の実績件数・最短の調査日・CTA | 独自 | 対応可否と実績を3秒で伝える(シグナル5) |
| 2 | 茅ヶ崎市の施工実績 | 年間件数、施工した地区の地図、直近の施工3件 | 独自 | 数字で信頼をつくる(要素1) |
| 3 | サービス内容・施工の流れ | 全ページ共通の説明を短く。詳しくはサービスページへリンク | 共通 | 共通部分は短く、独自ブロックの間に挟む |
| 4 | 茅ヶ崎市の外壁で起きやすいこと | 塩害・海風・砂の付着、海からの距離別の劣化の目安 | 独自 | サービス×地域の掛け算(要素3) |
| 5 | 市内の施工事例 | 築年数・構造・お悩み → 施工内容 → 仕上がり、写真 | 独自 | 自分ごと化させる(要素2) |
| 6 | 会社の強み・資格 | 全ページ共通 | 共通 | 信頼の補強。ここも短く |
| 7 | 料金と対応範囲 | 市内の出張費、費用の目安、対応地区と要相談の地区 | 独自 | 境目まで書いて迷わせない(要素4) |
| 8 | 茅ヶ崎市のお客様の声 | 市内のお客様の声2〜3件 | 独自 | 第三者の言葉で裏づけ(要素5) |
| 9 | 担当者のひとこと | 市内担当の顔写真+よく受ける相談 | 独自 | 現場の人の顔を見せる(要素6) |
| 10 | 茅ヶ崎市のよくある質問 | 市の助成金の有無、近隣へのあいさつ、工期 | 独自 | 検索した人の残りの疑問に答える(要素7) |
| 11 | 近くのエリア | 藤沢市・寒川町・平塚市へのリンク+神奈川県ページへ戻るリンク | 半独自 | 地域の階層を上下にたどれるようにする |
| 12 | CTA | 「茅ヶ崎市で無料の現地調査を申し込む」 | 独自 | 地名入りのボタンで最後のひと押し |


ワイヤーを組むときの4つのルール
- 最初の独自ブロックはFVから2〜3セクション以内。残りは中盤・後半に散らす:検索した人が最初に見る場所に「この地域の情報」が無いと、どのページも同じに見えます。ただし独自ブロックを全部上に固めると、ページとして読みにくくなります。実績→サービス説明→地域の事情→事例のように共通ブロックと交互に置き、下まで読んでも固有の情報が出てくる構成にします。
- 独自ブロックを本文の半分以上にする:これはGoogleが公表した数字ではなく、弊社の運用上の目安です。「地名差し替えテストに通る文の文字数 ÷ 本文全体の文字数」で出し、半分を切るページは公開を止めます。
- 共通ブロックは短くし、詳しくは親ページに任せる:サービスの詳しい説明は1つのサービスページにまとめ、エリアページからリンクします。同じ長文を何百ページにも複製しないためです。
- 階層とリンクでつなぐ:都道府県ページ→市区町村ページの階層にし、パンくず・近隣エリア・親ページへのリンクで上下左右にたどれるようにします。さらに、すでに評価されているページ(コラム記事の下・サービスページ・トップページ)からエリアページへ内部リンクを貼ります。インデックスされないエリアページに一番効くのは、評価済みページからのリンクです。可能なら、構造化データ(LocalBusinessやServiceの areaServed)で対応エリアを機械にも伝えます。



エリア名をファーストビューに入れて地域ごとにページを分けるのは、広告用のLPでも効きます。支援先の広告でも、それだけで問い合わせの獲得単価がよくなりました。検索した人が「自分の地域の話だ」と3秒でわかることが、何より大事です。
御社のエリアページを、このワイヤーと見比べてみてください。どこから手を付ければいいか迷ったら、無料相談で優先順位をお伝えします。
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エリアページでやってはいけない4つのNG
NG例1.地名だけを差し替えて量産する
重複のクラスタ化で代表1ページ以外がインデックスから外れるうえに、OriginalContentScoreが低くなり、誘導ページの定義にも近づきます。ページ数が多いほど、サイト全体への影響も大きくなります。
NG例2.名所・人口・歴史で文字数を埋める
地名差し替えテストには通りますが、サービスとは無関係な情報です。siteFocusScoreの考え方に照らすと、サイトのテーマをぼやけさせる方向に働きます。
NG例3.エリアページだけAIで一括生成し、見直さない
生成AIを使うこと自体は違反ではありません。Googleが問題にしているのは、生成AIなどのツールで、ユーザーにとっての価値を加えずに多くのページを作ることです(同スパムポリシーの「大量生成されたコンテンツの不正使用」)。
実績・事例・お客様の声といった材料は人が集め、AIはそれを整える役にとどめます。
NG例4.中身を用意できないエリアまで作る
独自の情報を1つも書けないエリアは、ページを作らないか、県や地方など上の階層のページにまとめます。区名と駅名で両方ページを作るなど、同じ検索に自社のページが何枚も出る作り方(カニバリゼーション)も避けます。支援先でも、エリア展開ページ同士がぶつかって1位から15位に落ち、統合して戻した例があります。
何ページ作るべき?エリアを広げる範囲の決め方
エリアの粒度(都道府県・市区町村・駅など)は、「検索されているか」と「独自の情報を書けるか」の2つで決めます。
- 検索されているか:「{サービス名} {市区町村名}」で実際に検索があるかを、キーワードツールやSearch Consoleで確かめます。都道府県名だけで判断すると、市区町村の需要を見誤ります。
- 独自の情報を書けるか:そのエリアの実績・事例・料金条件のどれかを1つ以上書けるかを確かめます。
弊社の支援先では、SEO向けに「サービス名×エリア名」で全国47都道府県・1,920ページを最適化してきました。一方、弊社サイトのAI検索向けのエリアページは、問い合わせの実績があった都道府県の単位にとどめ、市区町村までは作っていません。同じ規模を最初から全部作るのではなく、成果が出た粒度から広げるためです。
すでにエリアページがある場合は、Search Consoleの「ページのインデックス登録」を見てください。「クロール済み – インデックス未登録」が多いエリアは、独自の情報が足りないサインです。ページを増やす前に、中身を足すほうを優先します。インデックス数そのものを目標にしないでください。追うのは、エリア語での表示回数と、エリアページから来た問い合わせです。



弊社の実感では、インデックスされない地域ページを無理に残すより、主要都市に絞ってインデックス数をあえて抑えたほうが、問い合わせは落ちません。インデックス数は成果ではなく、Googleがどこまで評価したかの結果です。
既にあるエリアページの直し方:加筆・統合・削除の判断
量産してしまったページを前にして、何をすべきか迷う方が多いので、判断の順番を書きます。
| 状態 | 打ち手 |
|---|---|
| 検索需要があり、独自の情報(実績・事例・料金条件のどれか)を足せる | 加筆。ファーストビュー→事例→FAQの順に足し、Search ConsoleのURL検査でインデックス登録をリクエストする |
| 検索需要はあるが、独自の情報が当面書けない | 統合。県や地方など上の階層のページにまとめ、元のURLは統合先へ301リダイレクトする |
| 検索需要がなく、独自の情報も書けない | 削除(統合先があるなら301)。noindexで残す理由はない |
| 中身はあるのに「クロール済み – インデックス未登録」のまま | 内部リンク。コラム記事の末尾やサービスページなど、すでにインデックス・評価されているページからそのエリアページへリンクを貼る。そのうえでURL検査からインデックス登録をリクエストする |
| 同じ検索に自社ページが複数出ている(カニバリ) | 1ページに統合し、残りは301。内部リンクも統合先に向ける |
直す順番は、Search Consoleで「表示回数が多いのに順位が低いページ」と「クロール済み – インデックス未登録のページ」からです。表示が付いているページは、Googleが候補として見ている証拠なので、加筆の効果が出やすいです。
公開前に確認する6つのチェック
独自コンテンツが書けない理由の多くは、文章力ではなく材料不足です。材料は現場にあります。7つの要素を現場から集めたうえで、公開前には次の6点を確認します。
- 地名差し替えテストで、意味が通らなくなる文が十分にあるか
- 独自ブロックが本文の半分以上あるか
- 近くのエリアのページと見比べて、同じ文が続いていないか(類似度チェックツールでも確認)
- ファーストビューで、対応可否と実績がわかるか
- パンくず・親ページ・近隣エリアへのリンクで、階層をたどれるか
- 公開後、Search Consoleでインデックスされているか
業種ごとのSEO対策の考え方は、以下のページでまとめています。エリア×業種の掛け算を設計するときの土台にしてください。


【限定公開】弊社の「エリア展開 品質チェックシート」49項目
この記事に書いた内容は、弊社の内部チェックシート、いわば「秘伝のタレ」の一部です。案件をこなすたびに項目を足して濃くしています。構造化データ(Serviceの areaServed・containedInPlace)/インデックス衛生(feed・410・canonical)/独自性と重複/階層と内部リンク/ファーストビュー/計測・運用/AI検索の7区分・49項目を、確認方法(コマンド・画面)と合格基準、根拠つきで並べています。弊社サイト自身の判定結果も入っています。


シートはエイチリンクの支援先・パートナーの方に限って共有しています。閲覧をご希望の方は、いつものChatworkかLINEで本郷に「エリア展開チェックシート見たい」と、共有先のGoogleアカウントのメールアドレスを添えて送ってください。確認のうえ、閲覧権限をお送りします。
【Q&A】エリアページの独自コンテンツに関するよくある質問
- エリアページは何文字あればいいですか?
-
文字数より、独自の部分の割合を見てください。共通パーツで5,000字あっても、地域ごとに違うのが200字なら、独自性の評価で見られる中身は200字です。弊社では、地名差し替えテストに通る文が本文の半分を超えることを目安にしています。
- AIで作ったエリアページはGoogleの違反になりますか?
-
生成AIを使うこと自体は違反ではありません。Googleのスパムポリシーが問題にしているのは、ユーザーにとっての価値を加えずに大量のページを作ることです。実績・事例・お客様の声などの材料を人が用意し、AIは文章を整える役に使えば問題ありません。
- 実績がまだないエリアのページは作ってもいいですか?
-
地域特有の事情・料金と対応範囲・よくある質問で独自の情報を書けるなら、作ってかまいません。どれも書けない場合は、県や地方など上の階層のページにまとめるほうが安全です。
- インデックスされないエリアページは、noindexにすべきですか?
-
noindexで残すより、加筆するか、上の階層へ統合(301リダイレクト)するかを決めてください。noindexは「ページは残すが検索には出さない」という中途半端な状態で、クロールの負担だけが残ります。
- OriginalContentScoreを自社で測る方法はありますか?
-
ありません。スコアはGoogleの内部の値で、外部には公開されていません。代わりに、地名差し替えテストと、近いエリアのページとの類似度チェックで確認します。
参考記事・出典一覧
この記事は、次の一次情報と参考記事をもとに書いています。流出文書の属性については、文書の記述をそのまま引用し、そこからの推定は本文中で「推定」と明記しました。
参考記事
OriginalContentScoreの定義と、Googleが転載・スクレイピング問題に向き合ってきた経緯(2008年・2011年・2015年・2019年の公式発言)を、原文つきで整理した記事です。本記事を書くきっかけになりました。


出典(一次情報)
- Google内部API文書(2024年流出・google_api_content_warehouse 0.4.0):PerDocData(OriginalContentScore)/QualityNsrNsrData(siteQualityStddev)/QualityAuthorityTopicEmbeddingsVersionedItem(siteFocusScore/siteRadius)
- Google検索セントラル:Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー(誘導ページ・大量生成されたコンテンツの不正使用)/正規化とは(重複ページのクラスタ化)/有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成(自己評価の質問)
- NavBoost:2023年の米司法省対Google訴訟(United States v. Google LLC)におけるGoogle検索担当副社長の証言。流出文書内のクリック品質に関する属性もあわせて参照
- 弊社サイトの実測:Google Search Console「ページのインデックス登録」(h-link-marketing.co.jp・2026年7月10日〜9月21日)、「seo対策 東京」の検索結果(2026年10月6日・ログインなし・パーソナライズ無効)
- エリアページの事業所数データ:総務省・経済産業省「令和3年経済センサス‐活動調査」(e-Stat)
流出文書の扱い
Googleは文書が本物であることを認めていますが、各属性が現在の検索順位にどの程度の重みで使われているかは公表していません。本記事の「推定」と書いた部分は、SEOコミュニティの分析と弊社の運用経験にもとづく仮説です。
まとめ:エリアページは「地名以外に何が書いてあるか」で勝負が決まる
エリアページの評価は、ページの数ではなく、地名を消しても残る情報の量と質で決まります。Googleの流出文書に出てくるOriginalContentScoreは、まさに文章の少ないページの独自性を見る属性でした。Googleが公式に説明している「似たページのクラスタ化」と合わせて考えると、「地名を差し替えて量産する」作り方は、もう通用しにくくなっています。
まずは御社のエリアページを1枚開き、地名を別の地名に置き換えて読んでみてください。違和感なく読めてしまったら、それが改善の出発点です。
エイチリンクでは、月3社限定で無料相談を受け付けています。御社のエリアページを地名差し替えテストにかけ、独自の情報が足りないページと、どの要素から足すべきかを具体的にお伝えします。成果が見込めない場合は、その場で正直にお伝えします。枠が埋まり次第受付終了となりますので、気になる方はお早めにお問合せください。
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